カカオ研究レポート

                  

 

99%カカオのチョコを食べたことから、いろんなパーセンテージのチョコが売られていることを知り、近くのスーパーへ出かけて目に付く%チョコを全部買ってきた。
ポリフェノールが何たるかはさておいて、まずは食べてみた。


購入したチョコの名称は以下のとおり。

1.Lindt EXELLENCE 99%CACAO、


2.明治製菓チョコレート効果99%、

3.明治製菓チョコレート効果86%、

4.明治製菓チョコレート効果72%、

5.明治製菓ノワールベネズエラブレンド、(63%)

6.Lotteカカオの恵み85%cacao、

7.Lotteカカオの恵み75%cacao、

8.Lotteカカオの恵み70%cacao、

9.Bourbonカカオパワー77エクセレンス、

10.明治製菓ミルクチョコレート(比較用普通チョコ

 まず明治のカカオ効果99%であるが、一言「泥を口に含んだような気分」になる。子供に与えるとすぐに、苦い、と吐き出した。

ところが、Lindtの99%cacaoを食べてみると、少しまろやかな味わいがあるので、無理やり飲み下さなくても良いのである。成分もしくは添加物の違いであろう。値段も倍くらい違う。


あとは、86%、85%、77%、、、、、と食べ比べていくに従い、だんだんとまろやかで甘くなる。

62%の明治製菓ノワールベネズエラブレンドまでハードなブラックチョコと言う感じで楽しめた。
ところが、%チョコを食べて慣れた後で、口にした、普通表示の 10.明治製菓ミルクチョコレートなどは「砂糖丸かじり」のような気分になる。
と言うよりむしろ、甘すぎて気分が悪くなる。


個人的な感想ではあるが、75%のチョコくらいまでなら、美味しく食べることができた。

それ以上86%でも食べられないことはないが、これは健康にいいからと言い聞かせて飲み込まないといけなくなる。

99%などはもう薬を飲むようなものである。

 特に明治の99%は本当に泥を口に入れたような気がして、まるで落語に出てくる、壁土を食べる人になったような気がするのだ。(「こぶ弁慶」)


そして気になった原材料の明細を見ると、当たり前であるが、1番から9番までカカオがトップに書かれていた。

何しろ最低でも62%はカカオなのだから。


これに対して、ミルクチョコレートの原材料はまず砂糖とあり、次にカカオと表示されている。

すなわち、絶対量はわからないけれども、カカオよりも砂糖の量が多いということである。

さて、箱の表示から分かるのは次のとおり

銘柄 総容量g ポリフェノールmg    
Lindt99 50 --    
明治製菓99% 45 1700    
明治製菓86% 65 2100    
明治製菓72% 70 1700    
明治noir63% 60 1100    
ロッテ85% 83 1900    
ロッテ75% 83 1600    
ロッテ70% 50 850    
ブルボン77% 25.2 600    
明治製菓ミルクチョコ 70 650    
         

 

ここでチョコ1g中のポリフェノール含有量mgを計算してみると次のとおり

銘柄 総容量g ポリフェノールmg チョコ1g中のポリフェmg  
Lindt99 50 --    
明治製菓99% 45 1700 37.78  
明治製菓86% 65 2100 32.31  
明治製菓72% 70 1700 24.29  
明治noir63% 60 1100 18.33  
ロッテ85% 83 1900 22.89  
ロッテ75% 83 1600 19.28  
ロッテ70% 50 850 17.00  
ブルボン77% 25.2 600 23.81  
明治製菓ミルクチョコ 70 650 9.29  
         

ポリフェノールを効率よく摂取するためには%の高いものがやはりよいようだ。

また、カカオのポリフェノール含有割合を計算してみると次のとおり

カカオ総量は総容量かけるカカオ含有割合(カカオ%)で計算

カカオに含まれるポリフェノール密度はポリフェノール割るカカオ総量で計算

銘柄 総容量g ポリフェノールmg カカオ総量g 密度%
Lindt99 50 -- -- --
明治製菓99% 45 1700 44.55 0.038
明治製菓86% 65 2100 55.90 0.037
明治製菓72% 70 1700 50.40 0.034
明治noir63% 60 1100 37.80 0.029
ロッテ85% 83 1900 70.55 0.027
ロッテ75% 83 1600 62.25 0.026
ロッテ70% 50 850 35.00 0.024
ブルボン77% 25.2 600 19.41 0.031
明治製菓ミルクチョコ 70 650 -- --
         

 

ここで気になることはまず、

表示(総容量またはポリフェノール量)が間違っているのかも知れないということ。

しかし常識的に考えられないので、

思いつくのは会社ごとにまた製品シリーズごとに

ポリフェノール含有率の異なるカカオ原材料を使っているのではないかということである。

 

すなわち、

ポリフェノール含有量の多いカカオが高級、もしくは高価なのではないかと

想像されるのである。

残念なのは 1.Lindt EXELLENCE 99%CACAO、

の分析ができなかったことである。

結論

個人的意見として

ポリフェノール摂取を大目標とするなら、

3.明治製菓チョコレート効果86%

がお勧めである。

理由は

このチョコが(私にとって)普通に食べられる

チョコの限界だからである。

 

でも、ポリフェノールって何?